ニットリビア・バックナンバー

第22回・織物ってどんな織り方があるの?


前回までは、糸についてさまざまなお話しをさせていただきました。
次のテーマに入る前に、ここで寄り道して、このニットリビアでも何度か出てきております「織物」に関するお話しを2回にわけて紹介したいと思います。
今回は織物の種類について、次回はニット(編物)との違いについてお話していきたいと思います。

織物(布帛)とは、糸と糸とを交差させて作られる布状のもので、糸を絡ませながら作られるニットと対になっています。基本的な織り方は3種類あり、それらを総称して「織物の三原(さんげん)組織」と呼ばれています。
織物の三原組織には次のものがあります。

1.平織
タテの糸とヨコの糸が1本ずつ垂直に交わるように作られた組織で、最も基本的な組織です。縦横交互に糸が一本ずつ交わる分すき間が大きく触感も堅めですが、三原組織では最も摩擦に強く、また太さや色などを変えることでさまざまな模様や柄の織物を作ることもできます。衣類はもちろん、それ以外の用途でも幅広く使われており、綿でいう「ギンガム」・「ブロード」、絹の「羽二重」・「ちりめん」、毛の「モスリン」などがこれにあたります。

2.斜文織(綾織)
タテの糸とヨコの糸をそれぞれ3本以上使って作られ、斜文と呼ばれる斜め線が浮き出るような織り組織です。
タテヨコ同じ本数で作られる両面斜文が基本ですが、任意にタテ糸とヨコ糸の本数を変化させることで、さまざまな太さの斜文が作られます。
平織に比べて糸同士の密度が大きいため、柔軟でシワになりにくく光沢がありますが、平織より摩擦に弱いのが欠点です。老若男女問わず愛用される「ジーンズ」・「デニム」は、この組織に分類されます。

3.朱子(しゅす)織
タテの糸とヨコの糸をそれぞれ5本以上使って作られる、糸の浮きが多い織り組織で、「サテン」はこの組織に属します。
タテ糸の本数を枚数、隣り合うタテ糸が次に何本先のヨコ糸で沈む(交わる)かをとび数で表します。一般的にはタテ糸の浮きが多いタテ朱子が多いです。
タテもしくはヨコ方向に長く糸が浮いているため、浮いている糸と水平方向には滑らかで、光沢がありますが、垂直方向では滑りが少なく、摩擦に弱くなります

織物の組織には、先に述べた三原組織を応用させたり組み合わせたりして、さまざまな模様を作り出すことができます。そうしてできる組織を変化組織、その変化組織よりさらに複雑な組織を特別組織と呼びます。
また、2枚の織物が重なって織られる二重組織は、布地を厚くしたり強くしたり、表裏で異なる模様を作ったりするなどに利用されます。さらに、織物の糸と別に添え糸を織り込み、大きなループを作ったり添え糸を切断して立たせたりして作られるパイル織りもあります。「別珍」・「コーデュロイ」・「ビロード」・「タオル地」などは、この組織に属します。

ニットと同様に、織物にもさまざまな織り方があるわけです。

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