ニットリビア・バックナンバー

第37回・パターンはどのようにして作られるの?


しばらくのご無沙汰失礼致しました。前回まで、衣類の形状、そしてサイズと、衣類のデザインについてお話ししてまいりました。
今回は、衣類を作る第一歩となるパターンについてお話ししていきたいと思います。

あたり前の話ですが、衣類は身体を被うものであるため、身体の形状に応じてさまざまな形状の部位(パーツ)に分かれます。これらの輪郭を紙などの平面に表して、意図するデザイン通りに生地を裁断・縫製できるようにしたものを、パターン(型紙)と呼びます。

パターンの一例
パターンの作成は、平面製図法と立体裁断法とがあります。
平面製図法は、身頃や袖などのパーツを平面の紙などにとる方式で、既製サイズの商品を量産するのに適しています。基本となる輪郭(原型)さえ作ってしまえば、サイズ展開などの変形操作が容易で再現性もあるため、作業の簡素化・コスト低減・均質なパターン作成が実現できるメリットがありますが、立体的な表現に乏しく、生地の特性によってはデザインイメージが変化してしまうデメリットもあります。
立体裁断法は、人体模型(ダミー・ボディ・トルソー等)の上から布を被せて、模型に沿わせながらその衣類のデザインに合わせるように形状を固定させてその形状に合わせてパターンを作成する方法で、着る人の体型に合わせたデザイン性の高い衣類を作るのに適します。立体表現効果を視覚的・感覚的にとらえながら作られるため、その生地に応じたデザインイメージの衣類を作り出すことができますが、高度の技術と感性が要求されるため再現性が低いなどのデメリットがあります。

既製の衣類を生産する際は、上記の通り平面製図法で作られたパターンを使うのが常ですが、先にも述べた通り平面製図法では凹凸などの立体表現がしづらいため、次のような表現方法を用いることがあります。
●ダーツ
「先の尖った形状の矢」という意味で、尖った形の切り込みを入れてその部分を縫い合わせることでふくらみのある衣類に仕上げる方法で、主として婦人用の衣類に用いられます。
●ギャザー(フリル)
細かくひだを寄せることで、ひだのある部分にふくらみをもたせる方法です。
●タック
ダーツのように切り込みを入れず、ダーツの先端部で縫い止める方法です。主にワイシャツやパンツなどに使われます。
●プリーツ(ピンタック)
パーツの裾まで生地に規則的な折り目を付ける方法です。主にスカートなどに使われます。
●シャーリング
生地を細かく無数に、かつ不規則にたくし込むことで、細かいひだを付けて縫い留める方法です。
●切り替え
ダーツの先端部から別の方向にパーツを切り離す方法です。別の色の生地を使えば、立体化のみならずアクセントにもなります。
この他上記の表現方法を組み合わせるなど、さまざまな立体表現があります。これらをパターンに表現することで、より身体にフィットした立体的な衣類を作ることができます。

パターンを作るにあたっては、基本的なパーツの形状や寸法はもとより、生地の特性や生地の毛並みなどの方向、着脱や動きへの対応など、衣類のデザインに即して総合的に配慮しなければなりません。また、衣類を生産する段階では、作る側にとっても意図する製品に仕上がるための具体的な指図を盛り込むことが必要ですし、コストの最適化や高い生産効率を追求したものでなければなりません。このように、生産段階で使用するパターンをプロダクトパターン(本生産パターン)と呼び、次の情報を記載して生産現場に伝達されます。
●パターンの識別記号
製造番号などのデザインナンバー、サイズ、パーツの名称、左右の区分、表地・裏地・芯地等の材料区分、必要枚数などがあります。
●縫い代
製造する衣類の種類や生地の特性、デザイン、縫製する部位などに応じて適切に設定する必要があります。また、作る側の作業効率を高めるための工夫も必要です。
●ノッチ(合い印)
各パーツの正しい縫い合わせの位置を示す印のことです。ダーツやタックの位置、縫い代の幅、ギャザー等立体表現を入れる長さや区間などを明確にすることで、的確な縫い合わせを図ります。

ノッチ・立体表現の指図の一例
●生地の地の目並びにストライプ・ボーダー・格子柄の表示
柄の位置の不揃いや製品の型崩れなど製品の品位を損なわないようにするために、生地の地の目を正しく指示するとともに、柄合わせをする位置も適切に定めなければなりません。
●目打ち
ダーツの終点とダーツの幅、ポケットを付ける場合の位置などを定める場合に用います。

地の目方向・目打ちの一例
プロダクトパターンは、身生地だけでなく、衣類を作るのに必要な裏地や芯地なども欠かさず用意されなければなりません。そのため、裏地や芯地などを使用する場合は、それらの物性に応じて適切に変更しなければなりません。ちなみに、生産効率の向上やロスの低減を図る目的で、デザインに影響しない範囲で輪郭や縫い合わせの線を簡素化させることもあります。

こうして作り出されるプロダクトパターンのうち、サイズ展開を図るために基準となるサイズで作成されたものをマスターパターンと呼び、マスターパターンを縮小・拡大する操作をグレーディングと呼びます。
サイズ展開する際には、衣類のシルエットやデザインに影響しない範囲でマスターパターンを縮小・拡大させるわけですが、身体の大きさや体型は個体差があり、正比例に成長するわけではないので、一定の比率で展開すればよいものではありません。そのためグレーディングにおいても、パターン作成と同様にサイズも含めて全体のデザインなどを考慮しなければなりません。これにはパターン作成者(パタンナー)の技量を要しますが、昨今の多品種小ロット生産においては、パタンナーに要求される技量は増大の一途をたどっています。
こうした背景もあって、近年ではコンピュータによってパターンの作成からグレーディングを行うシステム(CAD)が広く普及しています。次回はそのCADも含めて、縫製指図ができるまでの流れをお話ししたいと思います。

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