ニットリビア・バックナンバー

第29回・染色に使用する機械には何があるの?その2


今回は前回からの続きで、染色の内捺染(プリント)で使用する機械設備についてお話しします。

染色の最初でも触れましたが、捺染は染料の付いた糊を、型を使って生地に押し付けながら色を付ける点で、浸染と全く異なります。浸染に使われる機械が洗濯機・乾燥機のイメージなら、捺染の機械は印刷工場の輪転機やプリンターといったイメージが近いと思われます。

1.フラットスクリーン捺染
その名の通り、平らなスクリーンの型を用いて捺染を行います。
1)手工スクリーン捺染
捺染台に生地を敷いてその上にスクリーンの型を置き、そこから染料を含む捺染糊を特殊なヘラ(スキージ)で延ばし、型に付けられた小さな孔を通してプリントする工程です。人手がかかる工法で生産性は期待できませんが、設備が安いため、特に工芸的なデザインなどマニュアルでの技術が要求されるアイテムの生産に向いています。
2)半自動スクリーン捺染
型の上げ下げやスキージ操作など、捺染操作の部分を機械化したもので、台の上を機械が動く仕組みになっています。また、生地の移動作業は行いません。
3)自動フラットスクリーン捺染
一定の距離で動いては止まりを繰り返すローラー式のベルト上に生地を延ばし、捺染する色の数に応じたスクリーン型を上げ下げしながら捺染を行います。そして指定された色数の捺染が終わった生地は乾燥され、ローラーベルトは水洗いされ、次の生地を敷きます。
後ほどご紹介するローラー捺染機と比べて精密さや繊細さに劣り速度も遅いですが、色の数や濃さに優れ、型代も安く済むため、小ロットの捺染に適しています。
2.ロータリースクリーン捺染
フラットスクリーンと異なり、スクリーンが回転する円筒形になっているのが特徴です。円筒形のスクリーン内部に充填させた捺染糊をスクリーンに出しながら捺染していきます。複雑かつ繊細な柄は不向きですが、品質面ではフラットスクリーン、生産性ではローラー捺染機の長所を兼ね備えています。
3.ローラー捺染
今までのスクリーン方式とは異なり、ローラーの表面に模様を彫刻してその部分に捺染糊を含ませて(それ以外は捺染糊を落として)、生地に押し付けて捺染するもので、輪転機にかなり近いしくみになっています。捺染速度が速く繊細な柄もプリントできますが、型となるローラー代が高く、また複数の色を捺染する際は緻密な型合わせが必要となるため、主として大量生産向けとなっています。
4.転写捺染
あらかじめ染料インクで模様を着色したシート(転写紙)を生地に押し付けて捺染するもので、最も繊細に模様を表現できる方法と言えます。

以上2回に分けて代表的な染色の設備についてお話ししてまいりました。
今回をもちまして、染色工程のお話しはいったんお開きとさせていただき、次回からは、生地の加工や仕上げの工程についてお話ししてまいります。

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