ニットリビア・バックナンバー

第24回・繊維にどうやって色を付けるの?


たいへん長らくお待たせ致しました。今回から、次のセクションである繊維製品の加工について、いろいろお話していきたいと思います。
繊維製品の加工と言いましても、糸作りから織り・編み・裁断・縫製・仕上と多岐にわたります。
このうち糸を作る工程については第20回、編み加工は第3回と第4回で、織り加工は第22回でそれぞれ触れましたが、ここではこれら以外の加工工程についても説明していきたいと思います。
まず最初に、繊維に色を付ける加工である染色についてお話しさせていただきます。

説明するまでもありませんが、色はシアン・マゼンタ・黄色の三原色があります(光の三原色もあり、こちらは・緑・青となっています)。これらをそのまま、あるいはそれぞれの比率を変えて使うことにより無限のバリエーションを作り出せます。明るさや鮮やかさはもとより、微妙な温度差なども表現されることで、我々にさまざまな視覚的・心理的効果をもたらします。
繊維の分野においても、無地はもとより、さまざまな模様や柄を作り出すのにもかなり重宝されています。色の使い方1つで製品の売れ行きが大きく左右されるばかりでなく、色落ちや色ムラなどでしばしば苦情やクレームが発生することもあるため、色がいかに重要な要素であるかは論を待ちません。

話を戻しまして、染色とは、文字通り染めることで繊維に色を付ける加工です。似たようなものとして、繊維由来の色素を取り除いて白くする加工を特に「漂白(晒し)」と呼びます。
ひとくちに染色と言いましても、繊維の加工段階によっていろいろ分かれます。また、染色する対象も天然繊維から合成繊維まで多岐にわたります。当然のことながら、素材によって成分が異なるため、それぞれの素材に応じて染料も使い分けされています。染料につきましては次回に委ねることとしまして、ここでは加工段階による分類についてお話しします。
●先染め
繊維から糸の段階で色を染める方法で、繊維の段階で染色する「ばら毛染め(わた染め)」、繊維をおもちゃのこま状に整えて染色する「トップ染め」、糸にした状態で染色する「糸染め」などがあります。糸染めには、糸の巻き方(まとめ方)によって、「チーズ染め」「かせ染め」などに分けられます。
●後染め
織り生地もしくは編み生地の状態で色を染める方法で、「反染め」・「無地染め」とも呼ばれます。通常は染料を含ませた液体に浸す「浸染(しんせん)」が一般的です。
●製品染め
文字通り、繊維製品に加工された状態で色を染める方法です。
●捺染(なっせん・なせん)
プリントとも呼ばれます。型を使って色の付いた糊を付着させる点で「浸染」と異なります。生地もしくは製品に対して加工される場合がほとんどです。

ここまで染色とはどんなものかについてお話ししてまいりましたが、次回は、先にもご紹介しました通り染料についてお話ししていきたいと思います。

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