ニットリビア・バックナンバー

第19回・繊維や糸の太さはどう表されるの?


今回は、繊維や糸の品質に大きく関わる、繊維(糸)の長さと太さの関係についてお話ししていきたいと思います。

繊維には、長繊維素材と短繊維素材があることは前回お話ししました通りです。
人工繊維や絹などの長繊維素材は繊維の長さが非常に長いため、一定の長さに区切ってその重さを測ることで繊維の太さを割り出すことができます。この方式を恒長式と呼び、単位は「デシテックス」または「デニール」などが使われます。恒長式は、一定の長さに対する重さが問題となるため、数値が大きければ大きいほど太くなります
一方、それ以外の短繊維素材は、素材1本ずつの長さに限度があるため、長繊維素材のように一定の長さに区切って太さを測ることは困難です。そのため短繊維素材には、一定の重さに対する繊維の長さによって太さを割り出す方式が使われます。これを恒重式と呼び、単位は主に「番手」が使われます。恒重式は、一定の重さに対する長さが問題となるため、数値が大きければ大きいほど逆に細くなります

最後に、何故繊維の太さが品質に関わるかお話しします。
特に短繊維素材の場合は、番手が小さいとそれだけ太く、そのためたくさんの繊維を寄せ合わせないと糸になりません。しかも繊維1本1本が短いので、よほど強く撚らないと糸が切れる可能性も大きくなります。番手が大きい繊維は繊維1本1本が長いため、繊維を多く寄せ合わせる必要もなく、細くて十分な強さの糸ができます。粘土などを細く伸ばしていくといつか千切れるように、細い糸を作り出すのは技術的にも難易度が高いので、それだけ品質も付加価値も高くなります。海島綿やスーピマ綿、エジプト綿など、短繊維でありながら細くて長い繊維が高品質であるゆえんはそこにあるのです。

次回は、繊維がどのようにして糸になるか、すなわち紡績工程についてお話ししていきたいと思います。

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