ニットリビア・バックナンバー

第16回・アクリルってどんな特徴があるの?


今回は、かなり季節外れとは思いますが、アクリルについてお話ししたいと思います。

アクリル(正確にはアクリル繊維)とは、ナイロン・ポリエステルと並ぶ3大合成繊維に数えられています。
繊維の中でも嵩(かさ)高性(またの名をバルキー性とも呼びます)がきわめて高いため、触感が非常に柔らかく、かつモコモコ感があります。また保温性も高いため、羊毛のに最も近い性質をもつ合成繊維として、フリースなどの防寒着などに重宝されています。さらに、羊毛より軽くて水や蒸気でも縮まず、色も鮮やかに染まり、耐候性にも優れています
かつては短繊維だけしか生産されていませんでしたが、最近ではアクリル長繊維も生産されるようになってきました。アクリル長繊維は、絹のような光沢とコシの強さ、さらに鮮やかな発色が特徴で、新たなシルキー素材として注目されています。ただ技術的に難しく、その分コスト高になるため、合繊の中では高価となっています。

アクリルは、「アクリロニトリル」という物質が主原料で、これを有機溶剤に溶かして射出し、繊維状にすることで比較的簡単にできるため、現在では先進国よりも中国などで盛んに生産されています。
アクリロニトリルは引火性が強く、また毒物としても有名なシアン(青酸)が含まれるため、発火すると有害ガスが発生する性質があります。
ちなみに、プラスチックの1つであるアクリル樹脂にはシアンが含まれないため、同じ「アクリル」でも、アクリル繊維とは別物と思って差し支えありません。

次回は、その他の合成繊維諸々についてお話しし、第5回から続いている素材編を完結させたいと思います。

コメントする

名前

URL

コメント

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

ニットガーデンから、とっておきの情報を随時配信してまいります。
購読ご希望の方はこちらからメールアドレスの登録をお願い致します。

変更・解除・お知らせはこちら

ページトップへ